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建築設計事務所とは何をするところでしょうか?
私の事務所において行っている作業及びその結果(作品)を紹介させていただきます。
調査、企画
まず建物を建てようと希望されるならば、土地の選定からされなければなりません。その敷地が希望の建築物を計画するのに関連法規等はクリアーするのかどうか、望むだけの規模のものが入りうるかどうか、又この立地条件で充分希望する結果(例えば商業施設であれば商いが成立するかどうか)が得られるかどうか等々、調査、企画、その為の研究が必要になります。そこらのアドバイス、コンサルの業務も初期の作業として行います。又、その建物が建った後、その周辺の環境がいかに変化するであろうかという想定なども行います。
基本設計
調査、企画の段階が終わり、この事業を行ってみようと考えられたら次の段階、基本設計業務に入ります。この段階において施主と設計事務所との委託契約を交わします。
まず、基本計画概要(配置計画、諸動線計画、全体仕様)を組み、それに伴う建築計画図、設備計画図、構造計算概要(スケッチ又は口答による説明の場合もある。)を提示し更に工事費の概算書を検討した後に完成予想パースが模型を造り承諾の後次の実施計画に移ります。
*模型
建築実施設計の図面は少ないもので10枚程度から、多いものでは50枚に及ぶものがあります。では、何故そんなに描かないと建物が出来ないかと疑問に思われる方も多いと思います。「昔は大工さんはベニヤ板に墨で『あかさた』などを書いて家を建てていたのに・・・」まったくその通りです。但し昔の大工さんのやり方では出来上がった時はじめて「こんなになるのかぁー」と思うしかないのです。それで「今さら言っても駄目なのでしょうね」とあきらめが残ります。10~15年前でしたらまだガマン出来たと思います。というのは、現在ほど建築に使われる材料が多様化していないからです。今はとなりの家と自分の家の居間の天井が違って当然なのです。ですから、自分の家の居間の天井はこの材料を使ってこんなにしたいと思うと、図面に描いておかないと後でトラブルになります。その希望が多ければ多い程、図面に残して契約時に明確にしておかなければならない訳です。
私の事務所では色々模型を創ります。なぜそれほど労力をかけて模型を創るのでしょうか?(50分の1の縮尺で創りますと10日から2週間くらいかかります)
我々建築設計にたずさわっている者でも30枚の図面から全体の形が正確に想像できるのはむずかしいものです。その時模型を創るとそれが明確に把握出来ます。模型でこの屋根は雨仕舞が悪いからこの様にしようかとか、この窓はもっと大きくとか希望が出来る訳です。この打合せ後実施図面に作業は移ります。
実施計画
この段階で実施用の図面を作成します。建物の種類、規模、構造等によりその量は変化します。建築総合図面、建築構造図面、電気設備図面、給排水、衛生、ガス設備図面、空調、換気設備図面等々で施主との打合せも頻繁になります。全体模型のみならず部分的あきまり模型等の作業もしながら進めます。この後で工事費の内訳書を提出します。
工事監理
工事費の内訳書の検討後、入札又は随意契約等により業者を決定したら施主と業者と契約を結びます。その時、色々アドバイスしながら立会します。
着工より完工検査引渡しまで、図面どおりの施工であるかどうか、おさまりの悪い個所の検討、更に施工業者から提出される施工図面のチェック承認、材料の検査、使用機器、器具の承認、また中間支払時の出来高チェックとその立会等々の作業を重ね、完成すれば完成検査(事務所の検査)と役所の完成監査立会と作業は多岐に渡ります。実際、監理の段階において図面に表現出来なかった個所や、建築図、設備図の相違点など色々な取合いが生じこれをうまくおさめてはじめて満足のいく建物となります。ですから、この段階は非常に大切です。
申請、手続
次に諸々の申請(許認可)手続の作業内容について述べます。
まず、建築基準法による建築確認申請の手続があります。その場合、消防法関係と保健所関係はもちろんですが、その建物(例えば病院では、医療法から保健法、飲食店では風俗営業法など)により関係する法の申請、手続が必要になります。
又、事業(建築すること)に関しての特別な融資の有無から、その申込、アドバイスなども致します。(住宅では住宅金融公庫の申込、厚生年金等保険による融資の申込手続を代行します。)その他特殊建築物の定期報告(2年に一度)も代行します。
その他
以上、色々申し述べましたが、その作業の中で必要に応じての諸々の報告書、又環境緑化計画等の企画も致します。